第34話 ラビット、深夜のドライブ劇

[前回までのあらすじ]
 ラビと地下鉄の車内でアホな話をしていた二人。
 しかし今度はひょんなことからドライブをする事になったのだが…
 何でまたドライブなんかに…?

第34話 「ラビット、深夜のドライブ劇」

 ある夜、海ちゃんは同じバイト先の後輩である「アンタン」とビリヤードをしていた。
 海ちゃん顧問とアンタン部長はいつものごとくビリヤード上達のため、猛特訓していたのだったが…

プルルルルル♪

 海ちゃんに電話が鳴った。
「はい海ちゃんですよー」
「おう、今自遊空間に着いたぞ~」 
 ラビからの電話だった。
 そうなのである。この日は海ちゃんが車を購入するにあたって、三菱「パジェロミニ」か「ミニカ」のどちらかにしようか考えた末、玉ちゃんの意見を聞こうと思ってわざわざ来てもらったのである。
「よぉラビ。わざわざすまんな。あ、隣にいる子が後輩のアンタンだよ」
「あ、どうもですぅ~」
 とアンタンも軽く挨拶をした。
「いいって事よ。ちょっとビリヤードでもしていくのかい?」
「ああ、そのつもりさ。ま、軽くやっていこうぜ」
 そういって計4人はそれぞれビリヤードを楽しんだ。
 その後間もなくもう一人の後輩である「もっさん」も着て、計5人で楽しんだ。
 1時間もしない位でその日は切り上げ、アンタンともっさんは帰っていったが、我々3人はここからが本番だった。
「さてさて玉ちゃん。さっそく本題なんだけど、パジェロミニとミニカはどっちが良いと思う?」
「う~んとねぇ……」
 ここから玉ちゃんのマンシンガントークが始まり、様々なうんちくが飛び出した。なのでここはあえてカットしよう。
「じゃ、玉ちゃんが乗ってるミニカの助手席に乗らせてもらって、感覚だけ試させてもらうよ」
「うん、いいよー」
 海たんはラビを邪魔だと言わんばかりに後部座席へ追いやった。
「じゃ軽くドライブでもしてみるか」
 今思えばラビのこの一言が恐怖の始まりだとだれが予想だにできただろうか…
 そして車は目的も無く、だた走り続けたのだった…
 そう、恐怖の小樽へと…

[次回予告]
 小樽へとドライブをしに行った3人。
 しかし彼らを待ち受けていたのは「恐怖」という2文字だった。
 誰も走っていない国道で迫ってくる身の毛もよだつ物体とは!?

次回「第35話 玉ちゃん、捕まる」にご期待下さい!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです

原作 海ちゃん
制作協力 みっつ


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